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日本スウェーデン歯科学会認定講習会②

こんにちは😊

歯科衛生士の岡部です🌸

前回はスウェデンティスト認定講習会に参加して学んだ、歯周病についてブログを書かせて頂きました。

本日は第2弾として【むし歯】のお話です🙋🏻‍♀️

今回は、もう1人の講師 イェテボリ大学カリオロジー科主任教授ピーター・リングストローム教授のカリオロジーを受講しました。カリオロジー(う蝕学)とは、「どうすれば新しいむし歯を作らない、再発をさせないようにできるか。」を追求する専門分野です🤔

カリエスリスク(むし歯のなりやすさ)は人によって大きく異なります。つめ物・かぶせ物治療がたくさんある人もいれば、まったくむし歯にならない人もいます。このカリエスリスクを低く保つことがとても重要です。

むし歯は、ミュータンス菌などの細菌が、「糖」をエサとして酸を産生し、歯を溶かしてしまう病気のことです🦠

ではまず、どの年齢層がむし歯になりやすいでしょうか?

お菓子をよく食べるから、子供がなりやすい?🍪

……いいえ、実はむし歯の罹患率は高齢になるほど高くなると言われています😳

医療の発達により健康寿命が伸び、8020運動(80歳で20本自分の歯を残すことを目標)などの認知が広まってきたことから、入れ歯ではないご自身の歯がたくさん残っている高齢者が増えてきているんです✨

しかし、歳を重ねてくると病気や筋力の低下が原因で、なかなか思う通りにハミガキができなかったり、唾液の分泌量が減少するために細菌がお口の中で繁殖しやすく、むし歯になりやすいといわれているのです

特に、歯周病で歯茎が下がったあとの根の部分にむし歯ができやすいです😭

その点、お子さんは唾液がとても多いので、ハブラシがしっかりできていれば、毎日甘いものを食べたとしても、実はむし歯になりにくいのです👍

では、むし歯予防としてどのようなことを行なえばよいでしょうか?😊

それは、

①食事の内容、頻度の見直し

②ハミガキの仕方を確認すること

③フッ素の使用

です!

まず①について、むし歯の原因となるものは「糖」なのですが、味付けをする際に砂糖を使用するお料理はとても多いですよね。

ここで気をつけるべきなのが量です!😳

お口の中に大量の糖が留まらないよう、必要以上に使わないことが大事です。

また、日本人が大すきな炭水化物!白米や麺類、芋類はすべて糖質です。

(なんてことだ…!😭)

こちらも、やはり食べる量を調整することが重要です。

それからもうひとつ大事なことが、食事の「頻度」です☝️

普段は中性に保たれているお口の中が、食事後は酸性に傾くため、あまりにも頻繁に食べ物を口にしていると、酸性の状態が続いて歯が溶かされやすくなってしまいます。

なるべく食事は1日3回、おやつの3時に1回食べるなどのマイルールを作るといいですね😊

そして②のハミガキの仕方についてですが、ハミガキって物心ついた時にはすでにやっていた、という方がほとんどだと思います。だけれど、その磨き方というのははたして正解なのでしょうか?

実は、ハブラシを当てる角度や時間、磨く順番によって、汚れの除去率は大きく変わるんです!

当院では、定期検診や初めて歯石除去をする際に、必ずハミガキ指導をさせていただいております😊🌸

「自信がないなぁ」という方や「指導を受けたことがない」という方はぜひ!一度受けてみてください👀✨

ご質問をいただければ、お悩みに対する答えとハブラシを選ぶポイントなどもお話しいたします。

最後に③のフッ素について🦷

フッ素とは自然界に存在する元素のひとつですが、歯に触れることで、歯質を強化する成分を生成してくれるんです!😇

現在販売されているハミガキ粉の多くにはフッ素が配合されていますので、毎日使っていただくことと、定期的な歯科医院でのフッ素に塗布をおすすめします。

ただし、歯科医院専用で取り扱うフッ化物濃度はとても高く、歯によく吸収されるので効き目が高いのです⭐️

ぜひ試してみてください。

当院では、これら①~③を踏まえて患者さん毎にオーダーメードの予防プログラムを実践しています。カリエスリスクをコントロールし、お口の健康を保っていけるようにしています。カリエスリスクがうまくコントロール出来れば、むし歯があっても大きく削らず最小限の治療範囲に収めることが可能となります😌

本日はむし歯についてのお話でした!

いつまでも自分の歯で楽しく美味しく過ごせるように、お口の健康について考えていきましょう🌸

最後まで読んでくださり、ありがとうございました️💓

エール・ドール中川歯科クリニック

大阪府大阪市阿倍野区阪南町2-2-2

Tel:06-6629-3028

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